人と場所に馴染んでいく素材、真鍮。
富山・高岡にて1897年(明治30年)創業の真鍮の鋳物メーカー『二上』が、
真鍮の生活用品ブランド 『FUTAGAMI』 を立ち上げました。
真鍮は耐腐食性が強く、加工が比較的容易で、太古から建築金物、
船舶金物、家具金物など、様々な分野で使用されてきました。
また素材の持つ風合いが柔らかく、光沢も優雅で、
美術工芸品や仏具などの素材としても長い歴史があります。
真鍮は使えば使うほど表面が酸化し、独特の味わいが出て、
人と場所に馴染んでいく素材です。
この愛着の湧く真鍮の生活用品を末長くお楽しみください。
真鍮のこと
真鍮とは銅と亜鉛の合金で、黄銅とも言われています。
おおよそ6:4の割合を基準に求める特性によりバランスを変えたり
添加物を入れたりしていきます。
真鍮は耐食性、耐摩耗性が良好で色味も良く、古くから美術鋳物、
機械鋳物として多く使われてきています。
砂型鋳込みのこと
鋳造方法はいろいろありますが、大きくわけて
鋳物砂をつかった「砂型」金属をつかった「金型」の二種類です。
砂型のなかでもいくつかに分かれ、熱をかけるもの、
樹脂をつかうもの、ロウをつかうものなどあります。
FUTAGAMIはその中でも最もシンプルで再生がしやすい
「生砂」による生型法で鋳造しています。
鋳肌仕上げ
鋳造後、型から取り出したままの鋳物の表面(鋳肌)の状態を
できるだけ損なわないように表情として表現したものです。
真鍮独特の持ち味や特性、風合い、鋳込んだ時におこる
金属と砂型の化学反応などもそのまま活かしています。
また色止めやクリアなどによる酸化防止はおこなっていないので、
経年変化によって使うほどに風合いが深まり熟成され生活になじんできます。
真鍮の特性
本製品はメッキや塗装などをしない『無垢の真鍮』で作られています。
最初はピカピカとしていますが、使い込んで行くうちに、徐々に色合いが濃くなってきます。
そして使えば使うほど、表面が酸化して独特の味わいが出てきます。
使い込むことで、素材本来の美しさが増してきます。
元の輝きを取り戻すためには、市販の金属研磨剤(メタルポリッシュ等)や
磨き布などで磨けば、元の輝きを取り戻すことができます。
本製品は砂型鋳物で作られていますので砂型の『鋳肌』がでています。
真鍮鋳肌独特の砂目、色合い、擦れ具合などは『無垢の真鍮』の証です。
素材そのものの味わいをお楽しみください。