布団カバーにありがちな麻100%より細い麻糸で織られた「京 はんなリネン」は、細い糸で織ることで、麻にありがちなゴワゴワ感がなく、ふっくらふんわり軽やかな風合いが特長。天然生成り上染めによる、草木染めのような深みのある色で、洗いざらし感たっぷりの麻です。
布団カバーの麻糸は40~20番手が一般的ですが、「京 はんなリネン」はリネンシャツなどに使われる、細い60番手の糸で織られています。
60番手の糸には、良質な麻から厳選された細い繊維が必要。上質な素材を使うから、麻特有のゴワつきがなく、肌にやさしいやわらかな風合いが出せるのです。
糸番手とは
糸の太さを表す単位。数字が大きいほど糸は細くなります。同じ糸番手でもその太さは素材によって異なります。
「京 はんなリネン」は、細い糸を使うだけでなく、C.C(クール・クラッシュ)加工という、生地同士をやさしく叩きほぐす処理をしています。
この加工により、クッタリした洗いざらし感たっぷりの見た目と、ふっくらソフトで肌にやさしい感触が生まれます。
麻100%といえば、ずっしり重たいイメージがありますが、「京 はんなリネン」は、そのイメージを吹き飛ばす軽さです。
シングルサイズの掛け布団カバーで約850g。一般的な綿カバーでも約850gですから、ひけを取りません。
一般的な40番手糸の麻カバーは約1kg以上。麻は好きだけど重いから無理、と諦めていた方にはうってつけです。
一般的な生地は色をぶれさせないため、漂白済みの「晒(さらし)」の生地を染めて、ムラのない均一な色を出します。
一方「京 はんなリネン」は、漂白前の生成(きなり)の上から染めることで、自然の草木染めのようなゆらぎのある、穏やかで深い色に仕上げています。
※25002番生成は漂白も染色もしていない、「ありのままの色」です。また、25001番雪の下は、生成を漂白して、やさしい白にしています。
原料のフラックスからとれるリネン麻の色(いわゆる亜麻色)は、気候や地質などによって毎年少しずつ変わります。
「天然生成り上染め」は素材そのものの色である生成の上から染めるため、生成の色の影響を受けます。毎回全く同じ色味を出すことが非常に難しく、微妙な色の「ゆらぎ」が生じます。
次に買われた時には、色は微妙に違うかもしれません。このため、「自然のうつろい」「天然素材のゆらぎ」を楽しめる方にオススメします。
リネンは1万年近い昔から使われている、歴史ある素材のひとつ。フラックス(亜麻)という1年草から作られます。
綿の約4倍の吸水性を誇り、優れた速乾性で洗濯後も素早く乾くため、肌に近い下着やハンカチなどにも幅広く使われてきました。
更にリネンは天然素材の中でも耐久性に優れ、水に濡れた状態では乾燥時よりも強度が60%アップします。布製品は洗う度にこすれなどで傷んだり弱ったりしますが、リネンはいつも清潔、風合いも持続します。
麻の中ではやわらかな素材であるリネンは、寝ている間の汗を素早く吸い取り発散するので、高温多湿の日本の夏でもベトつかず、さっぱりした状態で眠り続けられます。
また、リネンには天然の抗菌防臭性が備わっているので、細菌類が繁殖しにくく、衛生面でも安心。湿気がこもる梅雨時や、汗をよくかく夏場に特に人気の高い、清潔感ある素材です。
本製品は、フランス産のリネンを原料に、織布・染色・仕上げ加工を全て日本国内で行っていることを証明する、「NIPPON LINEN」(®帝国繊維)の商標登録付の商品です。
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